運動が苦手、勉強が苦手、集中力がない子どもに必要なこと【見る力を育てる】

こんにちは、なみです。

子どもが、運動が苦手、勉強が苦手だとしたら、それは努力不足ではなく、見える力が弱いのかもしれません。

見るためには視力も必要ですが、眼から入ってきた情報をすばやく正確に処理する能力も必要になります。

この能力が、見る力(視覚機能)といいます。


見る力が弱いと、勉強や運動に影響が出ます

それはぜひ改善してあげたいですよね。

ではどうすれば見る力を鍛えることができるのか、詳しく説明していきます\(^o^)/

①見る力(視覚機能)とは
②見る力が弱いと勉強や運動が苦手になる?!
③ビジョントレーニングの方法
 1眼球運動
 2視空間認知
 3眼と体の連携
④まとめ

①見る力(視覚機能)とは

私たちが生活していく上で、ほとんどの情報は視覚を通して取り入れられます。

しかし、「見えている」ことと、「見えているものを理解している」ということは全く違います。

見る力とは、大きく3つの働き、プロセスに分けられます。

1、見たものを効率よくとらえて目に取り入れる「入力」の機能

2、眼からの情報を脳で分析し把握する「情報処理」の機能

3、処理した情報をもとに、的確に体を動かす「出力」の機能

この3つがうまく連動しなかったり、1つでもかけたりしてしまうと、「見えにくさ」が生じて、日常生活に支障があらわれます。

②見る力が弱いと勉強や運動が苦手になる?!

・同じ行を何回も読んだり、読んでいる場所がわからなくなる
・板書を移すのに時間がかかる
・文字が汚かったり、マスからはみ出る
・手先が不器用
・投げられたボールをうまく取れない
・ものや人によくぶつかる

上記のようなことがあったら、「勉強や運動の苦手な子」ととらえるのではなく、「視覚機能」に問題があるのかもしれません。

見えにくさを抱えた状態を放っておくと、「自分は勉強ができないんだ」「運動が苦手なんだ」と意欲を失い、ますます発達が遅れてしまう可能性があります。

そうならないためにも、見る力を育てる訓練を行う必要があります。

③ビジョントレーニングの方法

見る力を育てる訓練を「ビジョントレーニング」といいます。

この訓練は大きく分けて3種類に分けられます。

1眼球運動
眼球運動には3つの動きがあります。

①追従性眼球運動
物を眼で追う動きです。1点をじっと見ることも追従運動になります。

②跳躍性眼球運動
視線をジャンプさせる動きです。素早く眼を動かしてある1点から別の1点へ対象物をとらえる動きです。

③両眼のチームワーク
両眼を寄せたり、話たりする動きです。

眼球運動トレーニング

①追従性眼球運動トレーニング
線や物を目で追う練習。
・縦、横、上下、左右、斜めなど音のなるおもちゃを動かして、目で追わせる。

・ボールを転がしたり投げたりしてキャッチする。

・お手玉を片手で投げてもう片方の手でキャッチ。

・線つなぎ、点つなぎ、迷路など。

②跳躍性眼球運動トレーニング
ある点からある点へと視線を素早く移動させる練習。
・カードの絵合わせ。

・たくさんの物の中から指定したものを見つける。

・紐で結んだお手玉をぶら下げて指でタッチ。

・懐中電灯を素早く動かして光を見る。

③両目のチームワークトレーニング
寄り目や離し目を持続させる練習。
・紐通し。

・縫いさし。

・指を目に近づけたり、離したりする。


2視空間認知
目から入った情報を処理して、見たものの全体像を把握する働きがあります。

視空間認知は「物を見て、触って、動かす」という動作を繰り返すことで発達します。

視空間認知トレーニング

・タングラム、ブロック・・・手本と同じ形を作る。

・点つなぎ・・・見本と同じようにテンをつないで図形を書く。

・トランプメモリー・・・2枚のカードの数字とマークを覚えて、覚えたら裏返しにして、覚えた数字とマークを答える。

・折り紙でいろいろな形を切る・・・折り紙を半分におってハサミで切り出す。○・△・□などわかりやすい形から始める。


3眼と体の連携

眼で見たものがどんな状態か把握したら、体が適切に動くように脳が司令を出します。

運動神経が良い、手先が器用だと言われる人は眼と体の連携がうまくいっている人です。

眼と体の連携トレーニング

・バランス綱渡り・・・床にテープを貼って3mくらいの線を作りその線の上をはみ出さないように歩く。まっすぐ歩いたり、ジグザグの線を歩いたりする。

・まねっこ遊び・・・大人がいろいろなポーズをして、子どもが真似をする。

・ダンス

・坂道や階段の上り下り

④まとめ

勉強や運動が苦手という子どもは、見る力が弱い可能性があります。ぜひビジョントレーニングを行ってみてはいかがでしょうか。

子どもの苦手を減らし、できることを増やしてあげたいですね。