【アタッチメントとは】親子の安定した結びつきは自信と自立につながる

アタッチメントは愛着と言われています。
乳幼児期の発達に特に大きな影響を及ぼすと言われています。


どう影響を及ぼすの?
そもそもアタッチメントって何なの?
と思われますよね。

では詳しくお話していきます\(^o^)/

①アタッチメントとは
②アタッチメントが子どもの発達に
 与える影響とは
③アタッチメントには
 二重の働きがある
④安定したアタッチメントを
 育む方法
⑤まとめ

①アタッチメントとは

アタッチメント(愛着)とは、子どもが危機的状況や不安に陥った時に、特定の人(お母さんやお父さん等自分のお世話をしてくれる人)との結びつきを深く求める傾向を言います。

小さい子どもは容易に怖がったり、不安がったりします。
そして、泣きながら身近な誰かにくっつこうとします。
くっつことで安心感が生まれます。

つまり「心の安全基地」ができるのです。

「心の安全基地」は、生涯にわたる心と体の健康な発達の鍵になります。

②アタッチメントが
子どもの発達に与える影響とは

アタッチメントの形成は
自立へのプロセスです。


くっつくことで強い絆ができ、信頼が生まれます。

信頼を築けると、意欲的で好奇心が高くなり、自力で世の中に乗り出していけるようになります。

アタッチメントは、子どもの発達において土台となるところです。

人生の出発点におけるちょっとしたつまずきが、後を引いてしまうとそれは、自己と社会性のにおいて特に強い影響を与えます。

自己に相当する力としては、自尊心や自制心などがあります。

社会性は、基本的に人との関係を作る力、人との関係を維持する力です。

集団にうまく溶け込んで、楽しく幸せに暮らしている力が社会性といわれるものです。
 
自己と社会性の一番根本にあるのは、自分は愛してもらえる、自分が好きだ、人は信じていいという感覚です。


そういうところにとても深い傷やダメージを負ってしまうと、引きこもったり、自殺してしまう事に繋がりやすいのです。

心理的な発達に影響を及ぼすだけでなく、身体的のも影響を及ぼします。

子どもの脳・神経は、安心・安全・心地よさを感じる状況で、最も発達すると言われています。

逆に「怖い」という感情を頻繁、継続的に経験すれば、強いストレスが掛かり、育つべき所がうまく育つことができません。

また、免疫力も低下するため病気にもかかりやすくなります。

③アタッチメントには二重の働きがある

アタッチメントには二重の働きがあると言われています。

☆感情の調整・立て直し
☆感情の調律・映し出し

☆感情の調整・立て直し
怖さや不安で崩れた子どもの感情を立て直す働きです。

自分は確実に保護してもらえる、愛してもらえるということを感じ取ります。

これは信頼感や自律性、たくましさが身につきます。

☆感情の調律・映し出し
子どもの感情が崩れれば、瞬時にその子の感情の動きに寄り添い、大丈夫だとなだめます。
大人が鏡になって、子どもの状態を映し出します。

これは心の理解能力や、共感性、思いやりを形成します。

④安定したアタッチメントを育む方法

安定したアタッチメントを育むためには、大人の関わり方が大切です。

大人はいつも子どもの状態を気にかけて、しかし、どっしりと構え、子どもが求めてきた時に情緒的に利用可能な存在であればいいのです

そして、子どもの後ろを心配してついて回ったり、転ばぬ先の杖になろうとして先回りしたりするのは、過干渉といいます。

つまり、特に必要とされないとき、シグナルを向けてこないときは、子どもの活動にあえて踏み込まないことが重要です。

それには2つの条件があります。

☆環境を整えること
☆温かく見守るということ

☆環境を整えること
子どもの生活、遊びを支えることです。
おもちゃの種類、配置などを工夫することや、子どもの成長に合った家具設置などがあります。

☆温かく見守るということ
何もしていないわけではなくて、応援団としてエールを送り続けることです。

「ここで見ているから、好きなように遊んでおいで。何かあったら戻ってくればいいからね」と言えば、子どもはとても楽しそうに遊びます。

温かく見守られているから、子どもは思い切って遊ぶことができるのです。

⑤まとめ

子どもの発達段階の土台となる「アタッチメント」がとても大切で、その後の発達段階を左右するといいます。

安定したアタッチメントが育まれていれば、子どもは自信を持って自分の力で世の中へで出ていくことができます。

大人は子どもを温かく見守り、環境を整えてあげる事が大切ですね。

私は今、1歳と3歳の2人の子どもを育てています。
本当に大事な時期だから全力で向き合いたいと思う反面、子育てに疲れ、時には一人になりたいと思うこともあります。

でも、親が思う「良い子育て」をしたいと思っていても、その親自身が疲弊していては元も子もありませんよね。

時には子どもファーストじゃなくてもいいんだと思って、自分の心が満たされることをしていきたいですね。